こんにちはユキトモです。
今回は「procディレクトリ」について簡単に解説していきます。
この記事でわかること
- procディレクトリの概要が分かります。
procディレクトリ
簡単に言うと
「実行中のプロセスに関する情報が集められている特別なディレクトリ」
です。
procディレクトリには、プロセスのリソース使用状況やハードウェアの情報など、さまざまな情報が含まれています。
このため、プロセスの管理やシステムの診断に役に立ちます。
procディレクトリの構造と役割
procディレクトリは仮想的なファイルシステムです。
実際のファイルが存在しているわけではありません。
カーネルが起動中のOSの情報を常に情報収集してその情報を生成します。
そしてprocファイルシステムを介して情報を提供します。
procディレクトリの特別なファイル
CPUに関する情報を提供します。
CPUに関する情報
cat /proc/cpuinfo
メモリに関する情報を提供します。
メモリに関する情報
cat /proc/meminfo
システムでサポートされているファイルシステムのリストを提供します。
システムのリストに関する情報
cat /proc/filesystems
システムが起動された際に使用されたカーネルパラメータを提供します。
カーネルパラメータに関する情報
cat /proc/cmdline
これらのファイルは、システムのリソース管理やデバッグ、診断に役立ちます。
たとえば、/proc/cpuinfoファイルを使用すると、
・CPUの種類
・クロック速度
・キャッシュのサイズ
などを確認することができます。
procディレクトリを使用してプロセスを監視する方法
プロセス管理において、procディレクトリは非常に役立ちます。
psコマンドを使用すると、現在実行されているプロセスの情報を表示することができます。
topコマンドを使用すると、リアルタイムでシステムのリソース使用状況を監視することができます。
killコマンドを使用すると、不要なプロセスを停止することができます。
pstreeコマンドを使用すると、プロセスの階層関係を表示することができます。
【まとめ】
この記事では、Linuxシステムにおけるprocディレクトリの重要性と使用方法について説明しました。
・セキュリティ上の考慮事項にも注意する必要がある。
procディレクトリは、Linuxシステムの中でも非常に重要な機能の一つであり、Linuxシステム管理者には必須の知識です。
以上、procディレクトリの概要の解説でした。
