こんにちはユキトモです。
今回は「/etc/inittab」ファイルについて解説していきます。
この記事でわかること
- 「/etc/inittab」ファイルの概要が分かります。
「/etc/inittab」ファイル
ひとことで言うと
「OSを起動する際、OSの起動をつかさどる「initプロセス」が利用するファイル」
です。
/etc/inittabの意味は
etc => etcetera(エトセトラ:その他、など)
init => initialization(イニシャライゼーション:初期化)
tab => table(テーブル:ここでは一覧表と訳すとしっくりくると思います。)
と考えるとわかりやすいと思います。
このファイルは
などの設定をします。
/etc/inittabファイルは、OSを起動し、適切に設定するために必須のファイルなのです。
「/etc/inittab」の内容は実はディストリビューションとバージョンによって大きくちがっています。
例を挙げると、
CentOS 6系列では、デフォルトのランレベルを指定する
「id:5:initdefault:」という記述しかありません。
最近のinitプロセスは「/etc/init」というディレクトリに存在する
複数の設定ファイルに設定を書くように変更されたのが理由です。
なので、OSの起動などに関する設定を変更したい場合は、
このディレクトリ配下にあるファイルを編集します。
CentOS 7系列では、「init」に代わって「systemd」と呼ばれる、
新しい起動プログラムが採用されています。
このため「/etc/inittab」ファイルは、互換性を保つために存在します。
systemdが利用するファイルは、「/etc/systemd/」ディレクトリ配下に存在する複数のファイルです。
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