こんにちはユキトモです。
今回は「時刻同期」について簡単に解説していきます。
この記事でわかること
- 時刻同期の概要が分かります。
時刻同期
簡単に言うと
「ソフトウェアの正常動作、認証の連携など正常に行うためには正確な時刻が必要」
ということが言えます。
時計はコンピュータではとても大事です。
ファイル管理をする時に、アクセス時間や更新を正確に取得する必要があります。
時刻が正確でない場合はファイルが消えるなどの不具合が発生する危険性があります。
サーバでは時計が正確である必要があります。
時刻がずれているとソフトウェアが正しく動作しない場合が発生します。
どのように時刻同期をするのかと言うと「NTP」を使って時計を正確に合わせます。
NTPはネットワークで時計を同期させるための仕組みです。
NTPなどで取得した正確な時刻をコンピュータに渡して時刻を管理します。
そのときに利用される時計は、OSが管理する「システムクロック」です。
システムクロックはサーバのメモリ上にあります。
OSによって時刻を管理しています。
OSがファイル管理などに使うのはシステムクロックです。
このようにシステムクロックはOSで管理されています。
OSを電源オフにすると時刻はメモリ上から無くなってしまいます。
昔は、OSを起動するたびに、手動で時刻を入力していました。
この問題を解消するために「ハードウェアクロック」が考えられました。
ハードウェアクロックはハードウェアの上に組み込まれた時計のことです。
OSは、起動時にハードウェアクロックを参照します。
その情報をシステムクロックにコピーして使っています。
システムクロックもハードウェアクロックも、時計としての精度は低い傾向にあります。
サーバで使う時はNTPを利用して定期的に正確な時刻を得ています。
そしてこれをシステムクロックとハードウェアクロックに反映させるのが理想の使い方です。
注意点としてはNTPを多用するとネットワークやサーバに負荷をかけることになります。
なので1週間に1回、NTPで時刻を取得する(ntpdateコマンド)
そしてこれをハードウェアクロックに反映させる(hwclock -wコマンド)
上記のようにするのが良いのではと思われます。
ちなみにハードウェアクロックは、マザーボード上にある電池によって動くようになっていることが多い傾向があります。
電池切れになると時刻がずれてしまう可能性があります。
時刻がずれてしまった時は電池切れを確認してみるといいでしょう。
以上、時刻同期の概要の解説でした。