進撃の巨人

【進撃の巨人】ベルトルト・フーバーの寝相に隠された伏線を考察!

『進撃の巨人』©諫山創/講談社・WIT STUDIO

 

ベルトルトの寝相がなぜあの状態なのか教えてください。

 

ベルトルト・フーバーはエレンと同じ第104期訓練兵団の卒業生です。

登場したばかりの頃はその内気な性格と影の薄さをネタにされるほど目立たない登場人物でした。

しかし物語が進むにつれその正体が人類を再び脅威にさらした超大型巨人だったことが分かり読者に大きな衝撃を与えましたよね。

今回はそんなベルトルト・フーバーについて解説したいと思います。

またベルトルトの寝相に隠された伏線やベルトルトが言い放った

「誰か僕らを見つけてくれ」

の真意についても考察しているのでぜひ最後までお楽しみください。

 
 
 

※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

■進撃の巨人シリーズを無料で視聴したいならU-NEXTがおすすめ!



アニメ観るなら<U-NEXT>

 

【GOM Mix】初心者でも簡単な動画編集ソフト



 

ベルトルト・フーバー

ベルトルトは第104期訓練兵団を上位3番で卒業した兵士です。

身長192cm体重81kgととてもスタイルが良くバランスの良い体つきから裏打ちされる高い身体能力でどんな分野でも一定の成績を残す優秀な兵士でした。

一方で大切な判断を他者へ委ねるなど主体性に欠ける部分があることを自覚しており周囲からもそれを指摘されています。

同郷であるライナー・ブラウン、アニ・レオンハートと行動を共にし王の近衛兵としての任務を行う憲兵団への入団を希望していましたが結果的にエレン達と同じ調査兵団へ入団します。

5年前に巨人と遭遇しながらも生き延びた過去を持っており巨人の恐怖を知らず訓練兵となった同期たちを非難するなど当初から物事の場面を俯瞰ふかんして見ているような人物でした。

漫画・アニメ版ともに台詞が極端に少なく登場場面のほとんどは誰かの背後に立っているような影の薄い印象が強いですよね。

しかし一方で同期のアニに密かな恋心を抱いているような描写があったり占いに使われるほど異様な寝相を披露したりと一般的なモブキャラの枠からはみ出した個性的な面も持ち合わせていました。

しかしそんなベルトルトには大きな秘密が隠されていました。

ベルトルトの正体は実は第1話で外の世界を隔てる壁を破壊した超大型巨人だったのです。

超大型巨人は物語を象徴する宿敵でありその正体が作中で最も影の薄かったベルトルトだとわかったときは多くの人が衝撃を受けましたよね。

ベルトルトは壁外に存在する大国マーレの戦士であり鎧の巨人であるライナー・女型の巨人であるアニとと主に壁内人類の持つ始祖の巨人通称「座標」を奪取するため潜伏していました。

5年前に壁を破壊したのは混乱に乗じて壁内に侵入するためであり目的である座標の場所を特定するため壁内人類の中央政府に近づこうと策略していきます。

その計画はマーレで鍛えられたベルトルト、ライナー、アニの戦士としての実力はもちろん彼らの持つ

「九つの巨人」

の力が軸となっていました。

ベルトルトはマーレ時代から戦士としても優秀な少年で活かす場面は少なかったものの他の戦士候補生たちと比べて得に射撃技術が評価されていました。

訓練兵団も同期の中で上位3位の成績で卒業しており正体発覚以前からファンの間では隠れた実力者なのではと一部で注目されていました。

ですが彼の持つ超大型巨人は変身する際に半径数kmを吹き飛ばす爆風を起こしその圧倒的な外見も相まって

「破壊の神」

と称される巨人です。

身長は60メートルにも及び筋肉を燃焼することで強烈な熱風を噴出することができます。

一方でその巨体ゆえに燃費は「九つの巨人」の中で最低と言われており長期戦が苦手です。

最も大きな体と周囲に熱風を噴射する特性から立体機動装置でうなじに近づくことが困難なためエレンたちは持久戦に近い戦法で戦うしかありませんでした。

 

裏切りの伏線

物語が進んでいくとベルトルト、ライナー、アニの3人は大国マーレからやってきた戦士であることが発覚します。

これは今までエレンたちが敵対してきた巨人側の人間であることを示しておりこの伏線は1巻から随所に盛り込まれていました。

ここではそんな裏切りの伏線を紹介していきたいと思います。

伏線1訓練兵卒業時の成績

訓練表卒業時に発表された成績上位5位の兵士のうちミカサを除いた4人は全員巨人の力を持つ者たちでした。

またミカサものちに巨人科学の副産物として生まれた存在の末裔であることが判明したため上位5名全員が巨人に関連する能力を保有していたことになります。

つまりこの上位5名の兵士たちは巨人に関連する力を秘めている人物という意味で共通しており諌山先生が今後の展開を予感させるような伏線を仕込んでいたと考えることができます。

伏線2面構えが違う

キース教官が行った通過儀礼の際

「すでに通過儀礼を終えた人物」
「面構えが違う」

と言われ通過儀礼を行わなかったのは訓練兵時代の成績上位者と同じメンバーでした。

これは過去に巨人と対峙始祖の恐ろしさを知っているもののことを指していると思われます。

エレンとミカサは第2話ライナー、ベルトルト、アニは壁内侵入直前に巨人に人が捕食される瞬間を目の当たりにしています。

伏線3巨人化しようとするベルトルト

ウトガルド城での戦いでユミルが自身の正体を明かし巨人化した際ベルトルトがとっさに自分の手を噛んで巨人化しようとしているような描写のコマがあります。

この時点で巨人化するのはデメリットがとても大きく結果的に返信はしなかったものの突如訪れた窮地にとっさに体が反応してしまったのかも知れません。

伏線4エレンが見た巨人

エレンが訓練兵の頃「鎧の巨人」と「超大型巨人」を唯一目撃した人物として質問責めされる場面があります。

この時鎧の巨人について答えているコマではライナーの背後が描かれ、超大型巨人について答えているコマにはベルトルトが描かれていました。

これは鎧の巨人と超大型巨人の正体がそれぞれライナーとベルトルトであることを暗に示している演出です。

伏線5トロスト区攻防戦

トロスト区攻防戦にてアニ、ライナー、ベルトルトが

「ライナー…どうする?」
「まだだ……やるなら集まってからだ」

と何やら画策している場面が描かれていました。

偶然一緒にいたマルコは補給所に突入する相談と解釈していましたが実は内門を破るタイミングの相談であり巨人がもっと集まるのを待っていたのだと考えられます。

伏線6兵士ではなく戦士だった

ウトガルド城にてコニーから

「ライナーって昔からこうだったのか?」

と聞かれ

「いいや昔のライナーは…戦士だった」

と答えている場面があります。

これはライナーが壁を守る調査兵団の兵士ではなく壁外人類からやってきたマーレの戦士であると答えている描写です。

伏線7ライナーを不安げに見るベルトルト

ラガコ村を調査しているうちマーレの戦士ではなく同期の兵士としてコニーを気遣うライナーが描写されています。

この時ベルトルトが不安げな表情をライナーに向けているのはライナーが本来の目的を忘れ精神的に不安定な状態だということを示しています。

伏線8ベルトルトの寝相

宿舎で眠っているベルトルトが手を後ろに組み壁に向かって逆さになっています。

これはタロットカードの「吊るされた男」の正位置ととてもよく似ており連載当初から話題になっていました。

「吊るされた男」には修行・忍耐・奉仕などの意味がありベルトルトの今後に関係しているのではと考えることができます。

作者からのコメントはありませんがマーレの戦士として修行する描写や精神的に不安定なライナーをサポートする忍耐、大国マーレイの奉仕などベルトルトの人生を暗示していると思われる描写が随所で見られます。

またイタリア版のタロットカードでは反逆者・ユダといういう意味もありベルトルトが壁内人類にとっての裏切り者であるとこの時点で暗示していたのかも知れません。

「誰か僕らを見つけてくれ」の真意

エレンを奪取し同期のメンバーに問い詰められた際にベルトルトが言った

「誰か僕らを見つけてくれ」

という台詞があります。

この言葉でそばかすユミルは自らの命を捨て涙ながらに訴えるベルトルトやライナーのためにマーレに行く覚悟を決めました。

この時点では明かされた情報が少なくベルトルトの本意は分かりづらいもののマーレ編で彼らの立場を知るとベルトルトが言った言葉の意味を考察することができます。

ベルトルト、ライナー、アニはマーレの戦士という立場と壁内人類を守る兵士という2つの顔を持っていました。

そう反する立場でどちらの気持ちも分かってしまう彼に課せられた責任の重さはとてつもなく大きかったでしょう。

矛盾する行動に自我を保てず現実逃避から一時的な二重人格になってしまったライナーを見てもその辛さがよく分かりますよね。

ベルトルトは世界中で自分たちにしかわからない辛さを

「誰か僕らを見つけてくれ」

という言葉に乗せて訴えたのではないでしょうか。

しかしこの言葉は誰に向けての言葉なのか僕らとは自分以外は誰を指すのかも不明なため何か別の真意を予感させるものでした。

違う視点で考えるとこの言葉をベルトルトに言わせたのは始祖・ユミルの意思ではないかと考察することもできます。

のちにエレンが始祖・ユミルと邂逅かいこうした際エレンは彼女に

「待ってたんだろ?二千年前からずっと」

という言葉をかけます。

このことからベルトルトの台詞は座標にて始祖・ユミルがエレンを待ち続けていたことの伏線であり始祖・ユミルが道を介して誰かに伝えたかったメッセージだとも推察できます。

全てのユミルの民は見えない道で繋がっているため

「誰か僕らを見つけてくれ」

という願いは二千年間エレンを待ち続けたユミルの願いでもありそれがベルトルトの現状と重なって言葉になったのではないでしょうか。

死ぬべきではない

次に「ベルトルトはまだ死ぬべきじゃなかった」の真相について考察していきたいと思います。

エレンが記憶つツアーでアルミンに語った

「あの日…あの時…
ベルトルトはまだ死ぬべきじゃなかった」

という台詞があります。

ここでいうあの日はベルトルトが壁内に侵入するためにウォール・マリアの壁を破壊した時のことです。

壁を破壊し人間に戻ったベルトルトの目の前に無垢の巨人となったダイナが現れます。

巨人かを説いたばかりで完全に無防備だったベルトルトは恐怖しますがなぜか襲われることはありませんでした。

記憶ツアーにてこれはエレンが始祖の巨人の力を使ってダイナを操っていたためだったと判明します。

ベルトルトを殺さなかったとされる理由は2つあります。

・一つはアルミンに超大型巨人の力を移すため
・ダイナにエレンの母・カルラを捕食させるため

です。

エレンはあの日ダイナに母親を捕食させなければ自分が巨人への憎しみを強く抱かず巨人のいない世界を作るという目的の達成が難しいとか考えました。

そこで巨人の力を使いダイナを操って彼らを自分自身の目の前で捕食させます。

ちなみにダイナ操作に関しては時系列で考えると矛盾があります。

なぜならダイナが壁内に入ってきたとき幼少期のエレンはまだ巨人をグリシャから継承しておらず少なくともその時代にエレンがダイナを操ることは不可能です。

しかし進撃の巨人の力だけではできなくても始祖の巨人の力である力がもたらす影響を過去も未来も同時に存在させるという特性を使うことで時系列の矛盾を無視して能力を行使することができたのではないでしょうか。

地味で主体性に欠けると言われるべレトルトですがその本質は同年代の女の子に淡い恋心を寄せるどこにでもいる青年でした。

少年時代からやや精神的に不安定だったライナーをずっとそばでサポートし続けただけでなく最後には自分に与えられた役割を全うするため命を落とす覚悟と信念がある勇敢な戦士だったと思います。

ベルトルトの立場が辛すぎる!

作中でベルトルトの扱いが雑過ぎた!

と思った人はまた次の記事でお会いしましょう。

今回は以上です。

 

■進撃の巨人シリーズを無料で視聴したいならU-NEXTがおすすめ!



アニメ観るなら<U-NEXT>

 

【GOM Mix】初心者でも簡単な動画編集ソフト



-進撃の巨人
-, , , ,