脳を鍛えるには運動するしかない
あなたは最近勉強や仕事に集中できていますか?
受験生なら最近勉強に集中できないなんてことないでしょうか?
塾に通って1日6時間くらい勉強しているけど、全然頭に入ってこないなんてことないでしょうか?
あなたは勉強の前に運動はしていますか?
運動するヒマがあったら勉強したいから運動は多分していないですよね?
恐らく運動に興味がないんですよね?
その考え方は間違ってます。
運動しないと勉強が出来なくなります。
そんなバカなって思いますよね?
本当です。
よく学校に勉強も運動もできる文武両道の生徒がいますよね?
あれは普通のことです。
なぜなら人間というのは勉強したら運動がしたくなるし、運動したら勉強がしたくなるからです。
ずっと机に座って勉強し続けるなんて非効率です。
実際に作曲家のベートーベンは歩きながら作曲していました。
アップルの元CEOのスティーブ・ジョブズは何か重要な話をする時や考えをまとめる時は公園や道路などをよく散歩していました。
小説家の村上春樹さんは毎日10㎞を走って、フルマラソンにも出場しているくらいのランナーです。
全員、机の前でずっと仕事しているイメージがありませんか?
実はそうではないんですね。
頭がいい人ほど運動をしています。
今回はこの運動のすばらしさを解説していきたいと思います。
今回はハーバード大学の医学部の教授であるジョン・レイティ著の「脳を鍛えるには運動しかない!」を解説します。
この記事を読めば今すぐにでも運動したくなるはずです。
結論
・運動をするとBDNFが出て脳が活性化する
・運動はうつ病を治す
・運動しないと脳が劣化して認知症になる
・ストレスや不安から逃れるには運動するしかない
・有酸素運動を週に4回以上、30~60分行う
では、一つ一つ見て行きましょう。
Step1 運動は精神や脳にもいい
本当に運動が精神や脳にもいいのでしょうか?
運動が体にいいのはおまけで運動のメインは精神や脳にとても良いです。
これからは脳のために運動することをオススメします。
実際に運動しなければ筋肉と同じように脳も委縮してしまいます。
では、なぜ運動が脳にいいのでしょうか?
具体的に説明すると
それは運動すると「BDNF(脳由来神経栄養因子)」という物質が多く分泌されるからです。
「BDNF」というのは脳の海馬という部分に多く存在してる物質です。
記憶力や学習能力が向上しニューロンを新しく作り出しシナプスの伝達効率を上げるための物質です。
例えば、脳が植物だとすると「BDNF」は肥料のようなものです。
脳に活力を与える物と考えて下さい。
運動をすれば脳にとって肥料みたいな物質が多く出てくるってことです。
この「BDNF」がしっかりと脳で分泌されていれば、記憶力や集中力が高まりアイデアが出てきやすくなります。
更にうつやパニック障害などのメンタル疾患になりにくくなります。
ストレスも解消されて最高の脳の状態になります。
実際にシカゴにあるネーバーヴィルという学校で1時限目の前に0時限目の授業として体操やランニング、ダンスなどの有酸素運動を開始しました。
すると0時限目の授業を受けた生徒は成績が17%もアップしました。
更に血圧や心拍数、肥満も改善しました。
その後、学力テストをしたところネーバーヴィルの学生は理科で世界1位、数学で世界6位になりました。
授業の前に運動を取り入れたことによってこういった結果につながりました。
これは「ネーバーヴィルの軌跡」というとても有名な事例です。
繰り返しますが文武両道は普通のことです。
運動は脳にいいんです。
もちろん頭も良くなります。
Step2 運動は精神的にもいい
運動した後って気持ちいいですよね?
実際に運動するとセロトニンが分泌されることで不安が薄れて精神が安定してくることが分かっています。
誰かと一緒にいるだけでもセロトニンが出て気分が落ち着きます。
サッカーやバレーボールなどの団体で行うスポーツは精神的にとても良いということです。
また、運動は精神疾患にも効果的です。
ストレス、ADHD、依存症、うつ、パニック障害、社会不安障害などにも効果的であるとことが膨大な調査によって証明されています。
うつ病などで精神が病んでいる人はだいたい運動不足ということです。
運動せずにベッドに寝転んでスマホをいじっているだけだと精神はドンドンと病んでいきます。
うつ病の人は体を動かく気力もなくなります。
逆の見方をすると体を動かさないからうつ病になったのだと言えるでしょう。
実際にうつ病の人に運動をさせた実験ではクスリよりも運動をさせた方が精神を安定させる効果が高いことがわかりました。
しかも薬には副作用がありますが、運動にはありません。
うつ病の人が本当にやるべきなのは薬をのむことではなく運動することです。
イヤでも運動しないと精神も脳も回復は望めないでしょう。
うつ病じゃなくても不安になったらまず運動です。
不安から逃れるために走ることです。
Step3 運動しないと脳が劣化する
脳を劣化させるものが3つあります。
「運動不足」
「加齢」
「ストレス」
です。
運動不足ですが、運動すると海馬で脳の肥料である「BDNF」が出ます。
つまり、運動不足になるとこの「BDNF」があまり分泌されなくなり脳が劣化していきます。
加齢ですが、歳を取ると物忘れが激しくなったり認知症になるのは加齢によるものです。
加齢によってこの脳の肥料である「BDNF」が減っていくからです。
ちなみに40歳を過ぎるとどんどん「BDNF」が減って行きます。
運動しておかないとボケます。
脳トレとか言ってゲームとか本を読んでいる場合ではありません。
本当に脳トレをしたかったら運動することです。
老後に仕事をしなくなってボケる人がいますよね?
これは仕事をしなくなったせいで運動不足と加齢により「BDNF」が急激に減ったことで脳が劣化してしまった状態です。
歳を取ったら毎日運動をしないと脳も体も維持し続けることはできません。
週2回の運動をすると認知症の確率が50%も下がることが分かっています。
次は「ストレス」です。
ストレスによって脳内ではコルチゾールという物質が出ます。
これは、「BDNF」という脳の肥料になる物質を減らす効果があります。
うつ病の初期症状として物忘れやうっかりミスが増えるのはストレスによって急激に「BDNF」が減っているからです。
では、このような事を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?
運動をすることです。
運動は脳にもいいしストレスも解消されます。
認知症にも効果的です。
今日から脳内で「BDNF」がたくさん出ている様子を想像しながら運動してみることオススメします。
本当に運動は脳のためにやるべきことなんですね。
Step4 有酸素運動をするべき/具体的な運動
運動が脳や精神にいいことはわかりました。
ですが、具体的にどういった運動をするのがいいのでしょうか?
週に4回、30~60分の有酸素運動をするのがベストです。
有酸素運動とはウォーキング、エアロバイク、水泳、ランニング、ダンスとかの息が切れる運動のことです。
例えば、週に4回はランニングをしたりサッカーを30分以上した方がいいでしょう。
ちなみにうつ病の人や60歳以上の人は4回でなく毎日運動するべきでしょう。
精神状態が悪かったり歳を取っている場合は運動する回数を増やして行く必要があります。
例えば、毎日疲れていてなかなか眠れない人は週6回運動するといいでしょう。
腕立て伏せや腹筋でもいいのですが、一番効果的なのは有酸素運動です。
なぜならそれが最も人間に適応した運動だからです。
私たち人間に先祖は昔からずっと歩いたり走ったりして狩りをしてきました。
どのように狩りをしていたかというと獲物が疲れて動けなくなるまでとにかく歩いて時には走って狩りをしていました。
その時の行動様式が私たち人間の体にはしっかりと組み込まれています。
この本には「この先祖の活動をマネしなさい。ランニングやウォーキングをしなさい。」とアドバイスしてあります。
だから歩くだけじゃなくたまにはダッシュするのがいいでしょう。
まるで獲物を追う人間のように走るといいでしょう。
まずは早歩きでウォーキングをすることから始めてみるといいでしょう。
そして帰り道の残り100mだけダッシュします。
いきなりきついランニングをすると必ず続きません。
まずは軽く始めてみることです。
そのうち運動するのが気持ちよくなってきてもっと運動しようという気持ちになります。
そのようになったらもう少し運動してみるといいでしょう。
「早歩きのウォーキングを週に4回以上、30~60分行い帰り道の100mだけ走る」
です。
まとめ
・運動をするとBDNFが出て脳が活性化する
・運動はうつ病を治す
・運動しないと脳が劣化して認知症になる
・ストレスや不安から逃れるには運動するしかない
・有酸素運動を週に4回以上、30~60分行う
運動ってこんなにすごいことだったのですね。
健康を手に入れるために多額のお金は必要ありません。
ただ運動すればいいだけのことです。
受験勉強を一生懸命頑張ることはとても素晴らしいことです。
ですが、運動を1日30分でもいいのでしておかないと勉強の効率も悪くなります。
どうですか?
走りたくなったのではないでしょうか?
頑張って下さいね。
以上です。