Oracle19c

【Oracle19c】rpmで簡単インストール1

2020年11月15日

Linux環境に手軽にOracle19cデータベースをインストールする方法をおしえて下さい。

 

こんにちはユキトモです。

 

Oracle18c データベースからrpm形式でインストールが可能になりました。

このrpm形式でインストールをするとGUIが不要でコマンドのみでOracleデータベースのインストール、DBの構築が出来るようになります。

Linuxをインストールした直後から、3行のコマンドでDBの作成までできます。

 インストール~PDB作成まで
# yum install -y oracle-database-preinstall-19c
# yum -y localinstall oracle-database-ee-19c-1.0-1.x86_64.rpm
# /etc/init.d/oracledb_ORCLCDB-19c configure

 

では、具体的に説明していきます。

前提条件

・インターネットに接続できる環境を用意して下さい。

 

構築に必要な環境

PC
 今回はホストOSにWindowsPCを使用しています。
 OS:Windows10、CPU:CORE i5、メモリ:8GB、SSD:100GBほどの環境で実施してます。

仮想化ソフトウェア
 ゲストOSに「Linux」をインストールするため今回は「 VMWare Workstation 15 Player 」を使用しています。

>> こちらダウンロードして下さい。

ゲストOS
 今回はOracleをインストールする仮想OSとして「 Oracle Linux8.2.0( 2020年10月最新 )」を使用しました。

>> インストール手順はこちら

Oracle データベース
 rpm形式のOracle データベースのインストール用ファイルをダウンロードして下さい。
 今回は「 Oracle Database 19c (19.3) 」の「 Linux x86-64 」を使用しています。

WinSCP
 PC( ホストOS )からゲストOS(仮想OS)へファイル転送に使用します。

>> ダウンロードはこちらから

 

Oracle19c インストール

Linux8.2.0(2020年10月24日現在最新版)にrootユーザでログインしたところから説明します。

 

step
1
前提パッケージ導入

パッケージ導入からOSの前提条件設定までを下記コマンドで実施することができます。
Oracleユーザーも作成されます。

 前提パッケージ導入
# yum install -y oracle-database-preinstall-19c

step
2
rpmファイルをゲストOSへ

事前にダウンロードした「 oracle-database-ee-19c-1.0-1.x86_64.rpm 」をLinux用のDBサーバへコピー

今回は/tmp直下にコピーしました。

 rpmファイル確認
# cd /tmp
# ls -l oracle-database-ee-19c-1.0-1.x86_64.rpm
-rw-r--r--. 1 root root 2694664264 10月 27 00:23 oracle-database-ee-19c-1.0-1.x86_64.rpm

 

step
3
データベースのインストール

データベース本体のインストールを行います。

 インストール
# yum -y localinstall oracle-database-ee-19c-1.0-1.x86_64.rpm

step
4
データベース作成

データベースの作成コマンドで完了します。筆者の環境では15分くらいでできました。

 インストール
# /etc/init.d/oracledb_ORCLCDB-19c configure

CDB名は「ORCLCDB」

PDB名は「ORCLPDB1」
で作成されます。

 

環境変数設定

 

データベースをインストール直後は環境変数が設定されていないので、sqlplusコマンドが見つかりませんと表示されます。

 環境変数設定
# su - oracle
$ sqlplus / as sysdba
bash: sqlplus: コマンドが見つかりませんでした...

Oracle用のユーザー「 oracle 」にスイッチしてすぐにsqlplusコマンドを使用できるように設定を行います。

.bash_profileファイルに環境変数を追記するとすぐにsqlplusコマンドでログインできるようになります。

 

step
1
.bash_profile

viエディタで「 .bash_profile 」を開きます。

 .bash_profile
※ユーザがoracleであることを確認します。
$ whoami
oracle
※ホームディレクトリに移動します。
$ cd ~
$ pwd
/home/oracle
※ファイルを確認します。
$ ls -la .bash_profile
-rw-r--r--. 1 oracle oinstall 295 10月 27 10:43 .bash_profile
※viエディタで編集します。
vi .bash_profile

下記を追記して保存します。

 

step
3
設定を反映します。

ファイルを保存したら、設定を反映します。

 設定を反映する
$ source ~/.bash_profile

step
4
ログイン確認します。

 sqlplusを実行
$ sqlplus / as sysdba
SQL*Plus: Release 19.0.0.0.0 - Production on 火 10月 27 03:35:34 2020
Version 19.3.0.0.0
Copyright (c) 1982, 2019, Oracle. All rights reserved.
Oracle Database 19c Enterprise Edition Release 19.0.0.0.0 - Production
Version 19.3.0.0.0
に接続されました。

 

まとめ

 

rpmファイルを使うとGUI不要でOracleがインストールでき、ちょっとした開発環境を作るには手軽にできるのでかなり重宝すると思います。

 

次回はEM Database Expressの設定を実施します。

以上です。

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