進撃の巨人

【進撃の巨人】巨人が人間を食べる本当の理由を徹底考察!

2023年11月12日

『進撃の巨人』©諫山創/講談社・WIT STUDIO

 

巨人が人間を食べる本当の理由を教えてください。

 

進撃の巨人は原作がすでに完結していますが完結後の未解決となっている謎が存在します。

それは

「なぜ巨人は人を捕食するのか」

という理由についてです。

作中に登場する「無垢の巨人」は人を食べずとも生き続けることが可能なことはすでに判明されていますね。

それにも関わらずなぜ人類をむさぼっているのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

今回は無垢の巨人がなぜ人を捕食するのかについて最終話までの内容を踏まえて考察していきたいと思います。

 
 
 

※当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

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巨人の種類

作中に登場する巨人の種類と特徴について考察していきたいと思います。

進撃の巨人には

・知性のない無垢の巨人
・九つの巨人という知性を持った巨人
・奇行種

の3種類の巨人が登場します。

九つの巨人に関しては巨人化すする前の知性を維持でき人の姿に戻ることができるため暴走して人を捕食することは基本的にありません。

無作意に人を捕食する巨人は奇行種と無垢の巨人の2種類となります。

無垢の巨人は無知性巨人とも呼ばれており人間が目の前に現れると本能的に捕食するという性質を持っています。

これに対して奇行種は予測不可能な行動を取るため人類にとっては無垢の巨人より厄介な存在だと言えます。

奇行種は外見の違いはありませんが普通とは違う独特な行動をすることで奇行の巨人の種類を指します。

例えば通常種の巨人が近距離の標的の捕食を優先するのに対し奇行種は遠距離であっても大きな集団を優先して標的にするなどが上げられます。

奇行種と無垢の巨人の2種類の巨人の特徴については稀に女性のような外見の個体もいますが多くが男性のような姿をして生殖器や消化機関が存在せお腹がいっぱいになると捕食した人間は吐き出してしまうのです。

作中で南方から現れ人間以外の生物には興味を示さず人間の死体に対しても同様の扱い

「人間を食べること」

が行動原理の根底にあり100年以上人間のいない環境化で存在しており捕食した人間はほとんど未消化で吐き出すことから巨人は生きるためではなく人を殺すために本能的に人間を捕食しているのだということが考えられるのではないでしょうか。

つまり制御不能な生物兵器のような存在だと言えるでしょう。

また巨人の正体は後に人間の手によって巨人化させられたエルディア人であることが判明しました。

巨人になれるのは始祖ユミルの因子を受け継いだエルディア人のみでた之民族は々脊髄液を摂取しても巨人にはならないのです。

そのためエルディア人は壁外の世界では迫害対象となっているのです。

では巨人は元々は人間だったのになぜ同じ人間を捕食対象とするのでしょうか。

これには4つの理由が考えられます。

そちらを順を追ってみていきましょう。

 

始祖ユミルが奴隷であったことに由来

無垢の巨人が人間を捕食する理由としてまず不憫な始祖ユミルの過去が影響しているのではないでしょうか。

そもそも巨人化の力は122話で少女ユミル・フリッツが大樹の中に落ち奇妙な生物

「光るムカデ」

に接触したことで手に入れました。

このことから全ての巨人の起源は始祖ユミルであることが分かります。

無垢の巨人が人を食べる理由はユミルに関係している可能性は考えられますよね。

実際巨人たちを作り出していたのもユミルだとされています。

そんなユミルは元々フリッツ王の奴隷でありフリッツ王からの命令に逆らうことができない存在でした。

フリッツ王はユミルの仕事も巨人の力を先祖代々継承していくことを望んでおりユミルの死んだ後

シーナ
ローゼ
マリア

という3人の娘にユミルの亡骸を食べさせることを強制させています。

つまりフリッツ王がユミルという人間を食べるように娘たちに命令したという出来事が発端となり奴隷ユミルが本能的に無垢の巨人が目の前の人間を食べるように設計して作ってしまっていたのではないでしょうか。

初代フリッツ王は死の間際に

「子を産み増やし続け、死後はその背骨を
子供に食べさせることで
ユミルの血と力を継承させる」

と遺言を残しています。

その遺言がきっかけとなり王家の血を引くもの思い通りに働き力の継承がえることのないように人を捕食しなければならなかったのではないでしょうか。

また無垢の巨人は人間を食べるという特徴以外にも

・会話をすることができない
・生殖器が存在しない
・暗闇では活動できない

という特徴がありますがこれらの特徴も始祖ユミルに由来しているのかも知れません。

始祖ユミルは元々奴隷であり作中で会話をしている場面は見られません。

生殖器がないという特徴はユミルが強制的な子作りに対して恐怖感を抱いていたと考えることができますね。

またユミルが巨人化能力を手にした時には大樹に落ちておりこのことが原因で暗闇を恐れるようになったため無垢の巨人も暗闇の中では活動量が落ちているのではないでしょうか。

ユミルと無垢の巨人は共通点の多いことから一部のファンの間では無垢の巨人とは何も持たない巨人という意味ではなく

「ユミルの無垢の部分が反映された巨人」

という意味なのではないかと話題になっています。

まとめるとユミルの思想がそのまま反映されているのが無垢の巨人であるというのがこの説です。

 

九つの巨人を継承するため

九つの巨人の力は無垢の巨人が九つの巨人継承者の脊髄液を摂取することで能力を継承することができます。

九つの巨人の能力を継承した無垢の巨人は元の人間の姿に戻ることができ知性を取り戻すために本能的に人間を捕食しているという可能性は十分に考えられるのではないでしょうか。

無垢の巨人は知性がないということもあり目の前の人間が九つの巨人の継承者かどうか判断することはできません。

そのため手当たり次第に目の前の人間を食べるという理由に関しても納得ができますよね。

また奇行種に関してはエレンが意図的に操っている可能性が考えられます。

進撃の巨人の最終話でアルミンンたち104期は始祖の力を使ったエレンと過去に会話していたことを思い出していました。

この会話の記憶はエレンによって消されてしまっていたためエレンが死亡した最終回のタイミングでそれぞれが思い出したようです。

その記憶の1つでアルミンンと接触したエレンは1巻の第1話でシガンシナ区に巨人が攻め入った際に巨人になったダイナ・フリッツに対して始祖の力で操作していたことを明かしていたのです。

それを踏まえると奇行種は目の前の人を捕食して九つの巨人の能力を継承するという以外の目的を持って行動をしていたと考えることができるのではないでしょうか。

無垢の巨人が目の前のエルディア人捕食して巨人化の能力を手に入れた代表例としてはあぎとの巨人の継承者であるユミルの存在が上げられます。

ユミルはかつて始祖ユミル・フリッツの役を演じることでエルディア人をそそのかしていたという罪でマーレの手によって楽園送りにされた人物です。

無垢の巨人としてパラディ島を彷徨っていたところ、始祖奪還作戦として送り込まれていたライナーたちと偶然遭遇しマルセル・ガリアードを捕食したことで九つの巨人の力の1つである顎の巨人を継承しました。

ユミルの九つの巨人の継承はマーレ人やエルディア人意図的に行ったものではなく、偶然に起こった出来事です。

エレンが無垢の巨人となったユミルを操って顎の巨人の力を継承させたという可能性も考えられます。

なお巨人が人を食べるのは九つの巨人を継承するためだという考察は145代フリッツ王が無垢の巨人が人を食べるように設計したという考察と結びつけることも可能ですね。

145代フリッツ王がパラディ島に移住した時に保持していたのは始祖の巨人の力のみでダイバー家が継承していた戦槌せんついの巨人を除いて残り7つの巨人の力はマーレが保持していたことになりますよね。

そのため145代フリッツ王はマーレが進行してきた際に無垢の巨人が九つの巨人の継承者を偶然にも捕食することがあればより大きな戦力を島に保管しておけると考えた可能性がとても高いと言えるでしょう。

無垢の巨人が人を食べる理由が九つの巨人を継承するためならば巨人の本能という説と145代フリッツ王が意図的に巨人を設計したという説の両方が有力だと言えるでしょう。

 

145代フリッツ王が操作

145代フリッツ王は自身が始祖の巨人の力を継承後にダイバー家やアズマビト家と結託し九つの巨人を持つ家同士をあえて対立させることで巨人対戦を起こした人物です。

巨人対戦後145代フリッツ王はダイバー家に大陸に残るマーレ人やエルディ人のことを託し自らは戦争の責任を取るという形でパラディ島へ逃げ込みました。

この時に145代フリッツ王は世界に対して巨人の力を行使して世界を滅ぼす

「地鳴らし」

の宣言を行いパラディ島は外界からの全ての情報などを絶ち、始祖の力を用いて島内のエルディア人の記憶を改ざんします。

更には自身は

「不戦の契り」

を結ぶことで世界から完全に独立し壁内に一時的ではありますが楽園を築こうと考えたのです。

この際に145代フリッツ王が無垢の巨人に対して人を捕食するように操った可能性も十分に考えられます。

そもそも無垢の巨人とは王家の人間が始祖の巨人の力を行使すれば自由自在に操ることができる存在でありエルディア帝国が存在していた時代には人を捕食していなかった可能性も考えられます。

これに関しては壁の中にいる大型巨人が綺麗に並んで動かないことからも想像できるのではないでしょうか。

それではなぜ145代フリッツ王は無垢の巨人に人を食べるように操作をしたのかこの理由としては2つのことが考えられます。

共通の敵

1つ目の理由は壁内人類にとって共通の敵を作りパラディ島の外に人を出さないようにするためです。

壁外に出てしまうと巨人に食べられてしまうという恐怖感を植えつけてしまえば人類は壁の外に出ようとは考えない可能性が高く壁内に人を止めておくという効果が得られます。

また人類が巨人を敵対視していれば壁内人類が王家に対して疑いの目を向ける機会は少なくなるのではないでしょうか。

パラディ島を死守

145代フリッツ王が無垢の巨人に人を食べさせるように仕向けた2つ目の理由は敵国の進行からパラディ島を守るためです。

145代フリッツ王の時代には飛行技術等が発達しておらずパラディ島へ進行するには壁までの陸を進む必要がありました。

そこで壁までの陸路に人を食べる無垢の巨人がいれば壁まで到達するのは困難となりパラディ島への侵攻を妨げようと考えたのではないでしょうか。

そうすることでパラディ島への侵攻意識も少なくなると考えたのでしょう。

無垢の巨人の正体はマーレ人が大陸に残っていたエルディア人を始末するという名目で強制的に巨人化させて生まれたものでした。

もしかしたら145代フリッツ王とダイバー家が事前に話し合い大陸のエルディア人を無垢の巨人にするよう取り計った可能性もあるかも知れません。

 

ソニービーン一族に由来

巨人が人を食べる理由は進撃の巨人の物語とは関係なく作者の諌山先生が過去に実際に起こった事件を元にしている可能性も考えられます。

進撃の巨人は北欧神話をモチーフにした物語であることは公言されています。

そのことから諌山先生は世界史の要素作品に取り入れていることが分かるのではないでしょうか。

そこで注目したいのが作中に登場したソニーとビーンという二体の巨人についてです。

ソニーとビーンは5巻の20話に登場した巨人で調査兵団が巨人の生態を調査するために生け捕りにした無垢の巨人でした。

このソニーとビーンという名前は実際に起こったとされるソニービーン事件から取った可能性が高く無垢の巨人が人を食べる理由と結びつく可能性があります。

ソニービーン事件とは15世紀にスコットランドの荒野で次々と旅人たちが行方不明になった事件のことで行方不明者は合計で1000人を上回りました。

スコットランドの国王はなかなか犯人を発見することができませんでしたがある日、町に現れた馬に乗った1人の男の証言で事件は解決に向かったのです。

男によると妻と2人で村の祭りから帰っている途中に物陰から現れた異形の者たちに襲われ捕まった妻は殺され火を吸わされたり、内臓を取り出されたりしたそうです。

この男の証言をもとに国王は軍隊を引いて調査をするとある洞窟を発見します。

その洞窟には人肉が保管されたり人の手や足が吊るされており人肉を主食としていた家族が現れました。

この一族のおさがソニービーンという名前で襲撃した旅人の人肉を主食としてたことが明らかになっています。

この事件に関しては実際に起こった出来事なのかは定かではありませんが世界の衝撃事件として今でも語り継がれており進撃の巨人の都市伝説として巨人のモデルになった話だと噂されています。

諌山先生はもしかしたらこの人肉を食べるソニービーン一族をモチーフとして巨人を考えたからこそ無垢の巨人が人を食べるという設定になったのかも知れません。

もしソニービーン一族が無垢の巨人のモデルになっていたのだとしたらとてもも恐ろしいですよね。

 

まとめ

巨人が人間を食べる理由に関して今後作者の諌山先生からなんからの説明があるかも知れません。

ソニービーンがモチーフだ!

と思った人はまた次の記事でお会いしましょう。

今回は以上です。
 

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