こんにちはユキトモです。
株や投資信託ってどんなものかわからなかったのでちょっと調べてみました。
投資信託で今一番人気の「eMAXIS Slim 米国株域(S&P500)」を解説します。
株ってどんなもの?
銀行預金は元本保証で手数料もかからないけど、利息がスズメの涙ほどしかつきませんよね。
だから、株をすることにしました。
でも株って、損をするイメージがあってやってみようとは今まで思ってはいませんでした。
株のイメージを挙げると
・それなりの軍資金が必要。100株~のまとめ買いが必須
・どの銘柄を買えば良いのか自分で調べることが必要
・買い時、売り時の見極めが素人には難しい
ということで、いろいろ調べていくうちに投資信託が良いとわかりました。
投資信託って何?
投資信託というのは簡単に説明すると数ある会社数社の銘柄を1つの商品として売り出している株の詰め合わせというものです。
投資信託のメリットと挙げると
・100円から購入が可能
・1日1回に投資信託の値段(基準価額)が決定するので常に上昇下降を見続ける必要はない
・選択するファインドにもよりますが、長期に渡って定額でつみたてて投資をして行けば、高い確率で含み益が望める
デメリットは
・株と同様に投資信託も元本保証ではないので、損をする場合もある
・信託投資の商品によっては手数料が高いもの、安いものが存在する
そして色々と調べていくうちにアメリカ(米国株式)を買うと良いとありました。
・日本は将来、人口が減る傾向にあり上昇する株もあまりないので買うべき商品があまりない
・米国は人口が増加することが予想されていて、Google,Amazon,Facebook,Apple,Microsoft,TESLAなど大企業が躍進している
投資信託はどこで買えばいいの?
投資信託は銀行、証券会社などで売買されています。
ですが、手数料が高いので買うべきではありません。
最近ではネットでも可能で、手数料が安いのでオススメです。
楽天は証券も取り扱っているのでここで買うことにしました。
楽天のポイントも付与され、多くのメリットがあるのでオススメです。
では、どの投資信託を買えばいいのか色々と調べていくうちに
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がオススメと出てきたので、これがどのような商品なのか解説します。
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」
楽天の積み立てランキングで継続して1位を記録している大人気の投資信託です。
史上最高値4,000を突破して最近特に注目を集めています。
ですが、S&P500指数はバブル崩壊寸前と評価された米国の大型企業への集中投資であり、リスクが高い投資先と言われることもあります。
買うべきか、買わないべきかわからなくなりますよね。
そこで、この商品のメリット・デメリットについて解説していきます。
特徴
運用会社・・・三菱UFJ国際投信
eMAXISシリーズ、eMAXIS Slimシリーズ、eMAXIS Neoシリーズなどの商品があります。
ベンチマーク(投資信託などが運用の指標としている基準のこと)はS&P500と言われる指数(指数(株価指数)とは取引所全体や特定の銘柄軍の株価の動きを表すものです。)
そしてS&P500指数は米国株式市場の動向を示す株価指数のひとつになります。
米国の企業500社を時価総額加重平均した指数です。
時価総加重平均とは時価総額の大きい企業の影響を大きく、反対に時価総額の小さい企業の影響を小さく反映する方法です。
この指数を採用している運用期間は多いです。
運用資産の総額は11兆2千米ドルを超えます。
数多くの期間がこのベンチマークを使って資産の運用を行っています。
設定日・・・2018年7月3日
トータルリターン・・・1年で55.49増
コロナショック(2020年3月ごろ)からの回復からなのでその分大きなリターンとなっています。
コスト・・・信託報酬(投資家が証券会社などへ支払う手数料のことです。)0.0968%
ですがそのほかにもコスト(隠れコスト)がかかります。なので実質のコストは約0.163%前後です。
隠れコストを含めて見ても十分に低いコスト水準だといえるでしょう。
メリット
1.長期リターンが高い
S&P500指数の30年のリターンは年率+9.6%です。
もし1000万円を30年前に投資していたら現在は1億5,640万円になっています。
この指数に投資すれば長期で高いリターンが期待できます。
ではなぜ、長期リターンが高いのでしょうか?
構成企業の利益率・利益成長率が高いからです。
S&P500の成長には企業利益の裏付けがあります。
期待だけがふくれあがって高いリターンとなっているわけではありません。
キチンと構成企業が利益を上げることで長期に渡って高いリターンをもたらしています。
S&P500の株主資本利益率とは株主目線での利益を計る指標です。
この株主資本利益率は+20.2%です。
超一流の企業ではないと20%超えはなかなかありません。
S&P500の利益成長率とは利益がどのくらい増加しているかを計る指標です。
この利益成長率は14.5%です。こちらも高い数値です。
S&P500の構成企業は利益率・利益成長率が高いため
これからもリターンは高くなるのと思う人もいますよね。
長期で運用すれば高くなると予想されます。
ですが短期で見ると暴落することもあります。
通常基準価額は上がったり、下がったりを繰り返しています。
ですが長期で見ると右肩上がりになっています。
米国に何らかの異変が起こったり、戦争が起こって滅亡でもしない限りS&P500構成企業は高利利益・高成長を維持すると考えられるでしょう。
投資家にとって高いリターンをもたらし続けると思われます。
2.買うだけで分散投資が可能
長期投資で分散させることは基本です。
分散投資をして色々な企業に投資をすることで
・集中投資による倒産のリスクを避けることができる
・時代を代表する企業や急成長する企業にも投資をすることができる
・長期的に高いリターンをもたらし続ける企業を一般の個人投資家が見抜く力は無いので、長期投資においては分散してまとめてカバーするのが最適な投資の仕方になります。
長期投資を前提とした場合、少数の企業への集中投資はリスクが高くなります。
なぜなら
時代の移り変わりによって高リターンを上げる企業は異なるからです。
集中投資した企業が時代遅れになり収益が上がらなくなる恐れがあります。
中には世界一の投資家「ウォーレン・バフェット」氏のように少数の企業に限定して長期に渡り高リターンをあげている方もいます。
ですが彼のように優れた銘柄選びができて、優れたタイミングで投資をできるのは熟練された人に限られるでしょう。
素人には土台無理です。
まとめて分散投資をして優れた企業に投資をした方が良いです。
ですが分散には手間がかかります。
そして分散投資するにはお金と時間がかかります。
例えば、日本の個別株であれば基本的に100株単位での購入が前提条件となります。
ソニーの株価は約10,000円なので100株買うと約1,000,000円になります。
日本の個別株だけで分散投資すると大金が必要になることが分かります。
そして分散するために多くの時間がかかります。
定期的に財務諸表を確認したり、経済のニュースを確認したり有効な分散を自分だけでやるのはとても時間と労力がかかります。
ですが投資信託を買うだけで分散投資と小額で投資が出来ます。
このeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)も投資信託ですから小額から投資ができます。
そして分散投資は自動で行ってくれます。
100円以上1円単位で投資することができます。
優れた500銘柄に分散投資することができます。
銘柄も自動で定期的に入れ替えてくれます。
買うだけで分散投資できるのはとても楽で投資家には負担がないですよね。
3.低コストである
信託報酬(0.0968%)・実質コスト(0.163%)が低いことが挙げられます。
実質コストを見ても0.2%に満たない低コストな商品です。
では低コストだと何がいいのでしょうか?
長期保有するときに有利になります。
投資にかかるコストが低ければ長期的なコストの負担額も小さくなります。
実質コストが(0.163%)なのでその分、リターン(いわゆる儲け・利益)が多くなります。
デメリット
1.短期リターンは期待できない
長期でじっくり保有して複利の力で資産を増やす投資方法です。
投資しても市場平均並みのリターンしか得ることができません。
短期でトレードすることも可能ですが、短期間で大きく稼ぎたいのであれば他の投資方法がいいでしょう。
個別株やセクター投資の方が価格変動が大きく短期・中期で儲けることが出来るでしょう。
ですが、短期トレードは素人には向きません。
それなりに勉強しないと損することになるからです。
S&P500指数は短期的に大きく値動きすることもありますが、個別株・セクター投資と比べると価格変動は小さいです。
そのため短期で利益を出すには向いていません。
2.投資のスキルアップは見込めない
投資の勉強にはなりません。
というのは投資信託を買うだけなので、投資の知識・理解は得ることができません。
eMAXIS Slim(S&P500)という商品は勉強は特に必要なく長期で少しずつ儲けたい方にはオススメと言えるでしょう。
より高いリターンを得たいという方はいろいろと勉強して実践すれば市場平均を超えるリターンを得られる可能性はあります。
市場平均を超えるのは不可能ではありません。
投資をより深く勉強したい方は関連する本を読んでから個別株・セクター投資をするのがオススメです。
ウォーレン・バフェット、フィリップ・フィッシャー、ウィリアム・オニールなどの関連本を読むといいでしょう。
独学で失敗しながら学ぶのは多くのお金と時間を無駄にします。
もったいないですよね。
本を買ってきちんと勉強してからその通りに個別株・セクター投資をして自分用により良いものに変えて行くのが良いでしょう。
「良い本」を買って読めばお金は十分元が取れると思います。
もし本代を節約したいのなら図書館で借りるのがいいでしょう。
ウィリアム・オニール、ウォーレン・バフェット当たりの本なら図書館に置いてあると思います。
お金に余裕のある方は買って定期的に読み返すのがいいでしょう。
3.集中投資によるリスクが高い
S&P500投資はリスクが高いです。
S&P500指数の30年間のリスクは18.2%と高いです。
全世界指数(MSCI)の30年間のリスクは17.1%
あまり変わらないと思いますが分散投資と比べて相対的にリスクが高いです。
では何故リスクが高いのでしょうか?
それは米国一国の大型株への集中投資だからです。
S&P500は全て米国企業でかつ大型企業で構成された指数だからです。
歴史的に見て米国企業が独り勝ちをしていた訳ではなく、ブラジル、南アフリカ、中国、日本など他の国の企業が高リターンをもたらし米国企業のリターンが良くなかった時期もありました。
どの国の企業が強いかは周期があります。
さらに小型株のリターンは高いが大型株のリターンが良くない時期もあります。
S&P500への投資は分散投資が出来ているが、実質的に米国一国の大型企業への投資のためリスクが高くなります。
そして日本人が追加で追うリスクもあります。
為替リスクです。
為替リスクによって為替差益・為替差損が出ることがあります。
それによりドル建ての指数はプラスリターンであるのに、円建ての指数はマイナスリターンになることがあります。
日本人は「円」で生活しているので為替リスクについては気を付けておく必要があります。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は買うべき?
長期的に高リターンを求めるなら買うのもありだと思います。
長期投資向きな商品です。
長期で投資をすれば高リターンが期待できます。
構成企業は高利益率・高利益成長率で投資にかかるコストも低く適切な分散投資をすることでリターンを下げることが無くリスク分散することができます。
eMAXIS Slim(S&P500)は長期の投資対象として買うのはありかと思います。
繰り返しますが短期投資向きではありません。
運用上の注意点
リスクを理解していないならS&P500集中はオススメしません。
S&P500に連動する商品に投資をしていれば長期的に高いリターンが期待できるでしょう。
しかしS&P500への投資は「米国の大型株」への集中投資です。
米国の将来に左右されるリスク・大型特有のリスクがあります。
S&P500に投資する際には他の国の企業の信託投資の商品を一緒に投資すると良いでしょう。
「先進国企業」「新興国企業」「日本企業」などや
全世界の国の銘柄をまとめた「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という商品もあります。
あと小型株にも一緒に投資した方が集中投資を回避できるでしょう。
もし、S&P500のリスクを理解しているのなら、集中投資するのはありでしょう。
集中投資はリスクが高いがダメなわけではありません。
S&P500構成企業は高利利益・高利益成長率の企業が多いです。
長期で運用していれば全世界にまとめて投資するより高いリターンを得ることが期待できるでしょう。
集中投資に伴うさまざまなリスクを理解しているのなら
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だけ投資するのもありだと思います。
今日はここまでです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
以上です。