こんにちはユキトモです。
今回は「/etc/passwd」ファイルについて解説していきます。
この記事でわかること
- 「/etc/passwd」ファイルの概要が分かります。
「/etc/passwd」ファイル
ひとことで言うと
「ユーザのアカウント情報が格納されたファイル」
です。
筆者の環境の例を抜粋して記すと
/etc/passwd
 
root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
bin:x:1:1:bin:/bin:/sbin/nologin
(略)
oracle:x:54321:54321::/home/oracle:/bin/bash
各行にアカウントの情報が書かれていて、
「:」で区切られています。
書かれている意味は
第1フィールド | ユーザ名 |
第2フィールド | パスワード |
第3フィールド | ユーザID |
第4フィールド | グループID |
第5フィールド | コメント |
第6フィールド | ホームディレクトリ |
第7フィールド | ログインシェル |
各ユーザがOSにログインする時などユーザ情報が必要な場合に参照されるファイルです。
その他のユーザにも読み取り権限が付与されているので、
権限(パーミッション)は一般ユーザでも参照できます。
第2フィールドは本来パスワードが記述されているのですが、
おおよそ、この部分が「x」となっています。
「シャドウパスワード」と呼ばれる仕組みを利用している場合にこのようになります。
この場合、パスワードは「/etc/shadow」ファイルに書かれています。
この「/etc/passwd」ファイルを直接編集することは通常あまりしません。
usermodコマンドを使用してパスワードなどをリセットすることが多いです。
どうしても直接編集したい場合は、
「vipw」コマンドを利用するようにしてください。
vipwコマンドは、「/etc/passwd」ファイルを編集している時に、
他のプロセスから「/etc/passwd」ファイルが変更されないように
ロックをかけます。
編集には十分注意する必要があります。
編集を誤ると、ユーザがOSにログインできなくなります。