こんにちはユキトモです。
今回は「Debian」について簡単に解説していきます。
この記事でわかること
- Debianの概要が分かります。
Debian
簡単に言うと
「dpkgというパッケージ管理システムを採用しているディストリビューション」
です。
「CentOS」や「Fedora」は「Red Hat Linux」系統のLinuxディストリビューションです。
「Debian GNU/Linux」(以下Debianと記載します)は、Red Hat Linuxとは異なる系列のLinuxディストリビューションです。
「Red Hat系列」か「Debian系列」のどちらかに多くのLinuxディストリビューションが属しています。
Red Hat系列とDebian系列の一番大きいな違いは「パッケージ管理システム」です。
・Red Hat系列→「RPM」
・Debian系列→「dpkg」
というパッケージ管理システムを採用しています。
「PRM」と「dpkg」の間に互換性はありません。
同じものでないため、使いまわしができないということです。
「Red Hat系列」のLinuxディストリビューションでDebian系列のパッケージを利用することはできません。
同様に「Debian系列」のLinuxディストリビューションでRed Hat系列のパッケージを利用することはできません。
Debianは、常に
「stable(安定版、正式版)」
「testing(テスト版)」
「unstable(不安定版)」
の3つのバージョンがあります。
正式リリースとされるのは「stable」だけです。
新しい機能が取り入れられるunstable版も
次期正式リリース候補と位置づけられるtesting版も
誰でも利用することができます。
Debianでは、unstableの中に組み込まれた新しいパッケージが、一定期間取り返しのつかないようなバグが発見されなかった場合、testing版に組み込まれるという流れになっています。
そして、stable版のリリースが近付くと更新が一時的に止まります。
そしてすべてのバグが解消されると、testing(テスト版)がstable(正式版)としてリリースされます。
Debianの場合、stable版は「安定」を主軸にしてリリースされています。
そのため、パッケージがちょっと古いことが多い傾向にあります。
testing版、unstable版は新しい機能がいろいろと使えます。
ですが、正式なリリース版でないため、使う際には自己責任となります。
不具合が発生しても、サポートはないことを知っておきましょう。
Debianも、いろいろなLinuxディストリビューションの基本部分として使われています。
以上、Debianの概要の解説でした。