

こんにちはユキトモです。
今回は「NTP」について簡単に解説していきます。
この記事でわかること
- NTPの概要が分かります。
NTP
簡単に言うと
「ネットワーク経由で時刻合わせをする時に使うプロトコル」
です。
NTPは「Network Time Protocol」の略です。
ネットワークを経由して、コンピュータが時計を正確な時刻に同期するためのプロトコルです。
通常、パソコンに内蔵されている時計は不正確です。
一ヶ月も使っていると何秒かのずれが出てしまいます。
ネットワークサーバの目的で使う場合、電子メールの送受信記録などで時計がずれていると正常に送受信できない場合があります。
こういった不具合が発生しないようにネットワークで接続されたホスト同士は時計がお互いに同期されている必要があります。
どのホストも同じ時間になっているようにする仕組みが必要です。
そこでNTPが必要というわけです。
NTPはサーバ・クライアント方式です。
「NTPサーバ」では、原子時計などを利用した正確な時計を持っています。
NTPを通じてクライアントに正確な時刻を知らせます。
クライアント側は、Linuxでは「ntpdate」コマンドを使うとNTPサーバと時刻を同じ時間に設定することができます。
これで時刻のズレが無くなります。
「ntpdate」コマンドはrootユーザで利用します。
下のようにntpdateにNTPサーバ名を指定すれば、指定したNTPサーバと同期されます。
ntpdate
# ntpdate ntp.nict.jp
cronを使って定期的に「ntpdate」コマンドを実行することで、サーバの時計がいつでも正確にすることができます。
NTPサーバはどのサーバを使うか?
「NICT 独立行政法人情報通信研究機構」では、「日本標準時プロジェクト」を行っています。
そして公開NTPサーバがあります
NICTの公開NTPサーバ
毎秒100万リクエスト以上をこなすことができるNTPサーバです。
頻繁にアクセスしてもよいというわけではありません。
ある程度の台数がまとまっている時は、ネットワーク内にNTPサーバを設置します。
そしてその他のコンピュータは自分で作ったNTPサーバを参照するようにするとよいでしょう。
以上、NTPの概要の解説でした。