今回は名著である「チーズはどこへ消えた?」を解説します。
この本は、変化の大切さをわかりやすく説明した本です。
まず、あなたに質問です。
ここ3日間で何か新しいことを始めましたか?
変化しないと何も始まらないですよ!
Step1 変化しないと「置いていかれる」
新しい歯医者に行くのもめんどくさいし、新しいお店に行くのもめんどくさい。
初対面の人と会うのも怖いですよね。
拒絶されたらどうしようとか、話が合わなかったらどうしようとか人間誰でもそういった悩みを持っています。
できれば自分の知っている安全な場所から動きたくないと思ってませんか?
ですが、変化しなければ一番怖い目に遭うと知っていれば話は変わってきます。
変化しないとどうなるんでしょうか?
置いていかれます。
ダーウィンは言いました。
「唯一生き残ることできるのは変化できる者である。」と
この本はその変化の大切さをしめすお話です。
Step2 チーズはいつか腐る
本のあらすじをご紹介します。
昔々あるところにねずみと小人がいました。
彼らは迷路でチーズを探し回っていました。
小人「チーズはどこにあるんだろう。」
ねずみ「早くチーズを食べたいなぁ。僕もう腹ペコだよ。」
小人「キットキーズはもうすぐ見つかると思うよ。
ねずみも小人も何日も何日もチーズを探し回りました。
そしてついにチーズを見つけました。
小人「チーズがあった!いっぱいある!」
大量のチーズを見つけました。
ねずみ「これはすごい!これだけあればずっと持つんじゃないかな?」
小人とねずみはこのチーズにありつき幸せな日々を送っていました。
その日から小人は、毎日自宅からこのチーズまで歩いて通うようになりました。
そんなある日
小人「ああ、正直チーズの場所まで歩いて行くのがめんどくさいなぁ。
もうチーズの近くに引っ越してしまおう!」
こうして、小人はチーズの近くに家を作り、お腹が空くと家から出て毎日チーズを食べました。
ここにいれば、飢えることもなく安定した人生を生きられると考えました。
しかし一年後
小人「チーズがない!チーズはどこへ消えたんだ!」
あんなにあったチーズを全て食べ尽くしてしまったのです。
小人「ここにいれば永遠に安全だと思っていたのに!
そういえば、、2週間くらいねずみを見てないなぁ。どこに行ったんだろう?」
小人「もしかして、あのねずみは新しいチーズを探しに行ったのか?
そんな馬鹿な。せっかく見つけたチーズに見切りをつけて別の場所に行くなんて馬鹿げている。」
小人「新しいチーズが見るかる保証なんてないんだ。
ここのチーズを探すのに20日もかかった。
ここにまたチーズが出てくるのを待っていた方がいいんではないか?
下手に動くよりそっちの方が安全だ。
もし、ここを離れて迷子になったら家に帰ってこられなくなるし。」
小人「ここのことならなんだってわかってる。
家もあるし凍えることもない。移動するよりここにいた方が安全だ。
まだ貯蔵庫に予備のチーズもあるし、近くにチーズが隠れている可能性だってある。
ここは動かないでいよう。」
ここでは「永遠に安定した場所などどこにも存在しない。」
ということが伝えたいことです。
例えば、Apple がiPhoneを大ヒットさせたからもうこの先何があっても安定した企業だなんて
思いこんではいけないということです。
必ず成功も今やっている仕事も、交友関係にも賞味期限があります。
Step3 変わらなければ破滅することになる
そして5日後
小人「やっぱりないか。。。」
小人は今の場所を離れず近くにある茂みなどにチーズが無いか探しましたが結局チーズは見つかりませんでした。
小人「お腹空いた。。。保管していたチーズも残り少なくなってきた。もう最悪だ。
なんで俺がこんな目に遭うんだ。何もやっていないのに。。。」
小人「あのねずみはどうなったんだろう。新しいチーズを見つけられたのだろうか?
今思えば、ここにあった大量のチーズって古くなってカビが出てきたんだよなぁ。
もっときちんと見ていればチーズが無くなることは予想できてたのかも知れない。。。」
小人「チーズが食べたいなぁ。
考えて見たら毎日同じことを繰り返しておいて変化が起こることを望むなんて馬鹿げている。
よし、まだ体力があるうちに新しいチーズを探しに行こう。
あのチーズはもう過去のものだ。
ここで死ぬくらいなら新しいチーズを見つけるために、行動するんだ!」
ここでは、変化は自分から起こすものであるということが伝えたいことです。
そして、変化せずに待ち続けて歳を取りすぎた場合、新しい変化やアクションを起こす時間や体力が無くなって
しまうことも知っておいた方が良いでしょう。
Step4 変化が一番怖いのは、変化する前の段階
そうして小人はついに家を離れて新しいチーズを見つける旅に出ました。
小人「暗いなぁ。でもここで恐怖に負けたらだめだ。
もうそんなことを言っている余裕もない。」
怖さで震えましたが小人は旅を続けました。
3日後
あれから小人がチーズを探して3日が経ちました。
そして、悪いことが起きました。
段差でつまずいて軽く足を怪我してしまいました。
しかし、良いこともありました。
新しいチーズのかけらを見つけたのです。
それで空腹を一時的に満たすことが出来ました。
小人「このチーズは食べたことがないぞ。
変わった味をしている。このチーズは美味しい!」
小人にとって旅は怖いことだと思ってましたが、次第に旅で起こる変化が楽しいと感じるようになりました。
小人「初対面の人と会うのが怖いのは最初だけだし、水風呂に入るのが怖いのは入る前だし。
変化が怖いのは変化する前の段階なんだ。」
小人「恐怖に打ち勝つとこんなに気持ちがいいんだ!」
小人は「恐怖に飛び込めばよい気分になることに気が付いたのです。」
ここで伝えたいことは「変化する子ことで人生は楽しくなる」ということを示してます。
もちろん、変化すれば良い結果が出るとは限りません。
悪い結果が出ることもあれば、良い結果が出ることもあります。
しかし、変化しなければより多くの喜びを手に入れることはできないんです。
Step5 恐怖を乗り越えると楽しくなる
あれから1週間が経ちました。
小人「最近、旅が楽しいな。最近はこのシイタケを食べている。結構美味しくってお気に入りだ。
ん!あった!チーズがあった!」
そして、ついにチーズを見つけました。
チーズがあったことはとてもうれしかったけど、それ以上に成長した自分が嬉しかった。
小人「あ!ねずみ!」
ねずみ「やぁ、久しぶり!」
小人「もうここに来ていたんだ。」
ねずみ「そうなんだ。あのチーズはもう腐りかけていただろ?だから新しい場所を探していたんだよ。」
小人「そうだったんだ。もしかして新しい場所を探してたりするのかい?」
ねずみ「そうだね。ここもいつかチーズが無くなってしまうからね。」
このねずみから人生は常に変化し続けることが大切なんだということを学びました。
メデタシメデタシ。
Step6 良くも悪くも変化しよう。
という話しです。
この話のキモは最初にも言いましたが、人生における変化の重要性です。
そして過去にしがみつかない潔さです。
あなたはこれからいろんなことがあると思います。
良い会社に就職したのにクビになったり、良い彼氏を見つけたのにフラれたり
分かり合えると思っていた友達と音信不通になったり。。
私たちはその変化に適応しながら生きて行くしかありません。
みんな安定を求めている。
だから同じ場所で同じルートで同じことを繰り返す。
しかし本当に安定させたければ、とにかく変化していくしかありません。
例えば、ずっと同じ芸をしている一発屋芸人は再びブレイクすることはない。
もう一度ブレイクするのは変化した人だけです。
同じことを繰り返していれば、いつかは必ず終わりを迎える。
それはチーズが腐るのと同じ賞味期限です。
だから、あなたも行き詰ったら、もう一度この話を思い出して下さい。
変化することは大切です。
変化してダメだったらもう一度変化するように行動を起こしましょう!
参考文献:チーズはどこへ消えた? (扶桑社BOOKS)スペンサー・ジョンソン