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愛するということとは?「ナルシストは誰も愛せない」

愛するってどういうことなのかおしえて下さい。

 

こういった質問にお答えします。

 

こんにちは、ユキトモです。

今回はドイツのエーリヒ・フロム著「愛するということ」を解説していきます。

あなたは「愛」とはなんだと思いますか?

考えたことってないですよね。

しいて言うなら魅力的な女性と出会えば勝手に愛が生まれる気がするってことでしょうか。

全然違います。

この本では愛は技術であり習得することで獲得できるものだと考えています。

つまりプログラミングの技術が欲しければプログラミングスクールに通うように愛について学ばなければならないと言ってます。

今のままだとあなたは一生愛を手に入れることができません。

今回はそんな愛をわかりやすく解説していきます。

結論

・愛とは無条件に与えること

・自分から愛さなければ愛は返ってこない

・ダメな部分も愛せなければ、それは愛とはいえない

・自己中心的な考えを捨てること

・自分同じくらい愛を愛すこと

では、一つ一つ見て行きましょう。

 

Step1 人間は孤独を克服するために愛を求める

まず、「なぜ人は愛を求めるのか?」です。

世界中の誰もがみんな愛されたいと願っています。

あなたも愛されたいですよね?

でもなぜ愛されたいのかまでは考えたことがないのではないでしょうか。

理由は簡単です。

人間の最も強い欲求は「孤独から抜け出したい」という欲求があるからです。

誰もがなんとかこの孤独を解消する方法を探しています。

孤独だから誰かにLINEをしたくなるし誰かと一緒にいたくなります。

会社でいろんな人と働いたりであったり出会ったり、女の子とノリで性行為をするのも元をたどると全て孤独を忘れるためです。

ですが、何をしても結局は孤独感を深めてしまいます。

孤独を解消するには唯一「愛」が必要なのです。

だから人間は誰かと愛し、愛されたいのです。

誰もが孤独から逃れるために愛を求めることが理解できたでしょうか。

次の章から具体的に愛について説明していきましょう。

 

Step2 愛とは無条件に与えること

愛は多くの要素でできています。

2つ目は「愛とは無条件に与えること」です。

例えば1番身近でわかりやすい愛と言えば「母と子の愛」でしょう。

母は子供を無条件に愛します。

赤ちゃんに無条件に乳を与え、体のぬくもりを与えます。

母親にとっては与えない方がむしろ苦痛でしょう。

母親が子供からお金を取るでしょうか?

取りませんよね。

「愛とは対価を求めずに他人に与え続ける行為」なのです。

母親は自分の子供に対して与えることに見返りを求めません。

それが愛の証明です。

母親が子供に何かを与えることは苦痛どころか、この上ない喜びなのです。

お金持ちが恵まれない人たちに募金をするのもそれがこの上ない喜びだからです。

恋人に対してもったいないとか奢りたくないとか思う場合それは愛ではありません。

ビジネスマンは喜んで相手に与えるが、それは見返りがあるからです。

だからそれも愛ではありません。

見返りを求めず、無条件に与えるのが愛です。

フロム氏は「愛を与えることは自分の生命を与えること」だと言っています。

つまり自分の喜び、知識、理解、興味など、自分にある全てを相手に惜しみなく与えること。

それが愛なのです。

 

Step3 自分から与えなければ愛は手に入らない

3つ目は「自分から与えなければ手に入らない」です。

思い出してみて下さい。

母は自分から率先して子供を愛しています。

赤ちゃんが自分が愛されているかどうかよくわかっていなくても。母親は赤ちゃんを確実に愛しています。

つまり「愛とは受け取ることではなく与えること」なのです。

自分から愛さなければ、愛は生まれないのです。

そしてやがて子供は自分を愛してくれた母親を愛するようになります。

では、あなたが一方的に異性を愛せば愛が返ってくるってことでしょうか?

それはどうでしょう。

あなたが相手に無条件に愛を与えたところで断られることもあるでしょう。

断られた場合は失恋です。

そのリスクを背負ってでも自分から先に相手を愛さなければ愛は帰ってきません。

繰り返しますが、「自分から先に誰かを愛するなければ愛は返ってこない」

つまり「愛が欲しければ口を開けて待っていたらダメ」ってことです。

求めてばかりで、何一つ与えようとしない。

愛されたいけど、自分からはアイス勇気もない。

そんな人は愛を手にすることは一生できないでしょう。

 

Step4 ダメな部分も愛せなければ、それは愛とはいえない

4つ目は「ダメな部分も愛せなければ、それは愛とはいえない」です。

母親は子供の顔が可愛いから愛するわけでも頭がいいから愛するわけでもありません。

愛されるためにしなければならない事は何もありません。

強いて言うなら「生きていること」だけです。

生きているだけで愛されるのです。

ですが、現代社会ではみんなに愛されるためにたくさん稼ぎ、化粧覚えて。もっと素敵な人と出会うことで手に入ると思っています。

気の利いた会話を心がけ笑顔キープして、あいずちを打ちます。

良い部分だけを見せて、悪い部分を見せないようにする。

ですがそうやって背伸びした自分を愛してもらおうとしても意味はありません。

だめなところもいいところも含めて好きになってもらわなければ愛は手に入りません。

赤ちゃんの世話をする母親のようにだめな部分も好きになってもらわないと愛とは言えません。

悪い部分をみて嫌いになるのは愛ではないのです。

母親はたとえ自分の子供が犯罪を犯しても愛し続けます。

ダメだ部分も含めて受け入れているのです。

 

Step5 相手を知って尊重する

5つ目は「相手を知って尊重する」です。

母親は子供の様子や顔色を細かくチェックしています。

つまり愛していれば愛する者がどういう状態なのか積極的に気にかけることができます。

なぜなら愛する人の問題は自分の問題でもあるからです。

まさに共同体のようなものです。

そのためにも相手のことを知る必要があります。

その人が何をされると嬉しいのか何をされると嫌がるのかを知る必要があります。

まるで赤ちゃんが「高い高い」されると喜ぶみたいに相手が喜ぶことを知る必要があるわけです。

何に腹を立てて何に幸せを感じるのかを知っていなければ、相手を気遣って尊重することはできません。

愛する人のことを深く知っていればたとえ相手が怒りを面に出さなくてもその人がなんで怒っているのかが分かるのです。

 

Step6 自己中心的な人は誰も愛せない

6つ目は「自己中心的な人は誰も愛せない」です。

誰かを愛したければ自己中心的な考え方を捨てなければなりません。

損得勘定や彼女は誰かに自慢したいと思っているうちはそれは愛ではありません。

そういった自己中心的な考え方を捨てて謙虚な間にならなければなりません。

愛って難しいのです。

最初から言っている通り母親は子供に対して見返りを求めずに無条件で与えます。

将来自分の仕事を継がせたり介護のお世話をして欲しいから愛しているわけではありません。

つまり他人を利用しようという欲求を克服しなければ愛することができないということです。

 

Step7 自分が一番大切だという考えを捨てなければ愛を手に入らない

そして7つ目は「自分が1番大切だと言う考えを捨てなければ愛を手に入れることはできない」です。

自分の身を自ら差し出してでも母が子供を守るように愛が欲しければ「この世界で自分が1番大切」という考え方を捨てなければなりません。

相手を自分と同じ位いやそれ以上に大切だと思えなければそれは愛とは言えなのです。

でも、ちょっと待ってください。

ほとんどの人が自分が1番大切なんじゃないのかって思いませんか?

「付き合うならお金持ちがいい」とか「高級車に乗っている人がいい」とか言って「自分に都合の良い人」を選ぼうとする人ばかりだと思いませんか?

その通りです。

それは自分のことが一番大切であって相手のことを大切だと思ってはいないのです。

こういう考え方で相手を選ぶと恋愛は長続きしません。

聖書にはこんなことが書かれています。

「汝(なんじ)自らの如く汝の隣人を愛せ」

つまり自分自身を愛するように人を愛しなさいと言う意味です。

 

Step8 資本主義では愛を手に入れることは難しい

最後は「資本主義では愛を手に入れることは難しい」です。

愛を手に入れるためには自己中心的な考え方や損得感情を捨てて「成熟した大人」になり、自分が一番大切と言う考え方を克服しなければなりません。

しかし現在の社会でこれをするのはなかなか難しいとは思ませんか?

資本主義のこの世の中ではすべて商品であり交換で成り立っています。

この世界で損得感情を捨てる事は簡単じゃありません。

だからこの本の著者は「現代の資本主義社会では愛せない」と言っています。

とは言え一時でも自分と同じくらい無条件に愛する人がもしできたのであればそれはとても幸福なことです。

そういう人を大切にするべきだと思います。

 

まとめ

・愛とは無条件に与えること

・自分から愛さなければ愛は返ってこない

・ダメな部分も愛せなければ、それは愛とはいえない

・自己中心的な考えを捨てること

・自分同じくらい愛を愛すこと

 

難しいですよね。

もう親と子供の愛しかこの世には存在しないのかも知れません。

では、あなたはどうすればいいのでしょうか?

まずは損得勘定や自己中心的な考えを直して、自分から積極的に他人を愛してみることです。

「愛とは受け取るものではなく、与えるもの」であるからです。

そうすればもしかしたら愛が見つかるかも知れません。

今日はここまでです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

以上です。

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