こんにちは、ユキトモです。
今回は、イライラしないで、過ごせるようにする方法について解説していきます。
反応する人はすぐに怒り損をする
あなたは最近イライラしたことはありませんか?
先日スーパーで買い物をしていた時に自分の列の前のおじさんがレジで小銭を出すのに時間がかかっていました。
なので、「早くして下さい!」って怒鳴ったとします。
そしてそのおじさんが逆ギレして1時間言い争いをして、本当にお互い嫌な気持ちになったとします。
この場合、何も言わなければおじさんが小銭を出す時間を少し待つだけで済みました。
この争いを回避できたことになります。
このように人間は目の前のことに反応して生きていると損をするようにできています。
そうならないためにも草薙龍瞬さんの「反応しない練習」という本を解説していきます。
この本の軸となる考え方はブッダです。
かつてブッダは2500年前から人々のいろいろな悩みにアドバイスをしてきました。
この本はそのアドバイスを現代風にアレンジしたものです。
ですが、そんな大昔の考え方が今も通用するのでしょうか?
人間の悩みは何百年経っても変わりません。
100年後も人間はニキビに悩み、学校や職場の人間関係で悩んでいることでしょう。
Step1 全ての悩みは心の反応から生まれる
1つ目は「全ての悩みは心の反応から生まれる」です。
心の反応とは何でしょうか?
先ほどの例で言うとレジで小銭を出すのが遅いことでおじさんにイラついてしまいました。
その結果言い争いをして時間もエネルギーも無駄に浪費してしまいました。
こういった悲劇が世界のあらゆるところで起こっています。
では、私たちはどうすれば良かったのでしょうか?
答えは簡単です。
反応しなければいいんです。
ただ黙ってじっとおじさんを待っていれば商品を購入してすぐに家に帰ることができたでしょう。
そうすれば無駄な口論をしてエネルギーも時間も使わないで済みました。
そうですよね?
でも悪いのはおじさんと思っていませんか?
この時代に現金で払っているのはナンセンス。今はキャッシュレスの時代だと思ってませんか?
いちいち小銭を取り出す時間を待たされて周りのみんなが迷惑をしている。
そう思っていませんか?
そう思っているのは自分だけです。
そのおじさんがスマホを家に忘れていただけの可能性もあります。
スマホがたまたま故障していただけかもしれません。
心の中では「申し訳ない」と思っていたかも知れません。
あなたは勝手に相手を「悪者」だと「判断」して「ストレス」や「怒り」を自分で作り出したわけです。
全ての悩みや怒りは現象から生まれるのではなく自分の心の反応によって生まれてきます。
心は「快感」を求めています。
そして自分にとって都合の悪いものは悪だと判断します。
だから、あなたは「相手の事情をすべて無視して、自分に都合の悪い相手を悪者だ。」と決めつけました。
誰だってみんなイライラしますよね?自分は耐えた方だと思いたいですよね?
ですが、そんなことはありません。
反応したところで意味がないことが分かっている人は怒りません。
この場合、ただ黙ってみてることです。
そうすれば、イライラせずに少しだけ待つだけで済みます。
イギリスの哲学者であるトーマス・カーライルは「沈黙は金、雄弁は銀」ということを言っています。
何も語らずに黙っていることは時として何かを言うことよりも大切であるという意味です。
日本のことわざでいうと「口は災いの元」ですね。
Step2 ほとんどはどうでもいい事だから無視しろ
2つ目は「世の中の情報はどうでもいいことばかりだから良い悪いを判断すべきではない」です。
お会計の遅いおじさんもどうでもいいし、芸能人の不倫のニュースもどうでもいいことです。
誰かが逮捕されたニュースもどうでもいいことです。
そんなことにいちいち反応していたも自分の人生には全然、有益ではありません。
ですが、人はいちいち反応してわざわざ判断しようとしますよね?
「あの芸能人は悪い、良い、嫌い、好き、正しくない、正しい」などと判断してしまいます。
しかもそれがただの妄想である場合が多いんです。
あなたがお会計の遅いおじさんを勝手に「悪者だ」と判断したようにです。
でも、なぜ人間はどうでもいいことに判断してしまうのでしょうか?
それは人間は「決めつけたり、思いこんだりして」判断するのが快感だからです。
ニュースのコメントを見るとわかりますがまるで自分が神様にでもなったかのように上から目線でどこかの社長や芸能人をこき下ろすことができますよね?
こんな風に上から目線でわかったふりをして判断するのは気持ちがいいという構造があるからです。
でも、そんなことをしても自分は成長しません。
ただ多くの時間とエネルギーを無駄に浪費しただけです。
Step3 反応する基準は、有益かどうか
3つ目は「反応する基準を見極める」です。
「自分の人生にとってプラス(有益)になるなら反応する」
逆に人生にとってプラスにならないのなら反応しないということです。
例えば「勉強や死後の効率が上がる情報を見たり、友達と遊んで人生を楽しんだり、知見を広げるために旅行に言ったりすること」はとても有益なことです。
逆に芸能人の不倫に怒ったりレジの遅いおじさんに怒っても自分の人生にプラスにはならないでしょう。
ですが、人によって何が有益で何が有益ではないのかは変わります。
では、もしなんでもかんでも反応して判断を繰り返していたら人はどうなるのでしょうか?
それは、判断疲れを起こしてしまいます。
どんな服を買うのか迷いながら決めたり、どんなマンションに住むのか決めるのは疲れますよね?
判断すると人は疲れます。
1日に使えるエネルギーと時間は限られています。
なので、大切なこと以外は全て無視することです。反応しないことです。
繰り返しますが、この世の中の事はたいていどうでもいいことばかりです。
エネルギーを無駄なことに使わずに自分の人生にとってプラスのことだけに反応するようにするといいでしょう。
Step4 反応しそうになったら、自分を客観視する
4つ目は「反応しそうになったら、自分を客観視する」です。
無駄なことに反応しないことはわかりました。
ですが、頭でわかっていても実際に反応しないっていうのは難しいと思っていませんか?
例えば店員さんのなれなれしい態度とかSNSで誹謗中傷されるとどうでもいことだって頭ではわかっていても傷ついたりイライラしてしまいますよね。
そんな、反応しそうになったら自分を客観視することです。
一瞬、幽体離脱して横からイライラしている自分を見るといった感じです。
冷静になって自分を見てみます。
そしてイライラしそうになったら「イライラしていることに気づいている」と唱えます。
そうすると「今、自分は反応しているな」と気づくことができます。
もし気づくことが出来たら「これにイライラして、自分の人生にプラスなのか?」と考えてみることです。
もしプラスではないのならもう反応はしないことです。
無視することです。
あとはメモ帳に今の気持ちを書き殴るのも気持ちが整理されていいでしょう。
自分の考えというのは頭の中だけだとひどい妄想である場合が多いんです。
メモに書いているうちに自分がどうでもいいことに悩んでいるのが理解出来て楽になれることも多いです。
あと、深呼吸もオススメです。
突発的な怒りは6秒しか持たないことが分かっています。
もし無駄なことに反応しそうになっていたら一度冷静になって反応するの止めることです。
相手に悪口をいう自由があるようにそれを無視する自由もあります。
まとめ
・全ての悩みは現象ではなく、自分の心の反応によって生まれている
・世の中の情報はほとんどどうでもいいことなので良い悪いを判断しない
・無駄に判断をすると疲れる
・自分の人生にとってプラスになることだけに反応すること
・イライラしたら自分を客観視して、イライラしている自分に気づくこと
あなたがもしイライラしている時はだいたい「他人が自分の思い通りに動かない」時ではないでしょうか?
他人は変えられない変えられるのは自分の行動だけです。
そして自分にゴールがあるように他人にも目指すべきゴールがあります。
そのことを忘れないようにして下さい。