こういった質問にお答えします。
こんにちは、ユキトモです。
今回は藤田田著「ユダヤの商法」の続きを解説していきます。
前回の記事でも書きましたがこの本は藤田田氏がユダヤ人から学んだ成功法則を書き記した本です。
ユダヤ人はとても商売がうまくて成功者が多いことが分かっています。
ちなみにソフトバンクの孫さんやユニクロの柳生さんなど名だたる経営者がこの本を読んでいることを公言しています。
特にソフトバンクの孫さんが藤田田氏に会うエピソードは有名です。
高校生だった孫さんはこの本に感動して、一度でいいからあって欲しいと藤田氏に言い続けたそうです。
もちろん最初は断りましたが、何度も何度もしつこくたずねてくるのでその熱意に負けて藤田さんはまだ16歳の孫さんと15分だけ会うことにしました。
そしてその時に、藤田氏は孫さんに「アメリカに行ってコンピューターを学んできなさい」と助言しました。
そしてアメリカで猛勉強して帰国した孫さんはソフトバンクを起業したというわけです。
それだけこの本は魅力的だということです。
それではそんな「ユダヤの商法」の続きを解説して行きます。
結論
・時間を厳守する
・成功したければヒマを作れ
・約束は何があっても守る
・今日のケンカは明日に持ち越さない
・自分の残りの寿命を計算せよ
・食事の時に仕事の話をしない
・60点取れれば合格
・薄利多売はしない
では一つ一つ見て行きましょう。
Step1 時間を厳守して、相手の時間を尊重する
1つ目は「人の時を盗むな」です。
「時は金なり」と言う言葉があるように時間はお金そのものです。
それは時給でお金が支払われることからもわかるでしょう。
私たちは自分の時間をお金で買ったり売ったりしています。
つまり遅刻して相手の時間を奪う行為は相手の財布からお金を抜き取っているのと同じなのです。
ユダヤ人はお金もに時間にも人一倍厳しい。
基本的に彼らは週休2日で残業は一切しません。
だから退社時間が来るともう少しで仕事が片付きそうだったとしても仕事をやめてさっさと帰って行きます。
サービス残業なんて絶対にしません。
なぜなら彼らにとって「1秒でも時間を奪われること」は「金庫からお金を盗まれること」と同じだからです。
だからユダヤ人は仕事中の無駄話を嫌います。
アポのない人が会いに来ても絶対に応じません。
街中でセールスが声をかけてきても完全に無視をします。
待ち合わせの時間に1秒でも遅れたらもう会ってくれないでしょう。
ちょっと厳しすぎると思いますよね。
確かにそう感じる人もいるかもしれません。
ですが、時間に甘い人が果たして他人の時間を尊重することができるでしょうか?
できないですよね。
「1分ぐらい遅刻しても持っていればいいじゃないか」と考える人は自分が遅刻する時も1分くらいいいだろうと考えているものです。
お金持ちになりたければ相手の時間を盗んではいけません。
自分の時間と同様に相手の時間も大切にしなければなりません。
Step2 成功したければヒマになれ
次は「成功したければヒマになれ」です。
「貧乏ヒマなし」と言うことわざがありますよね。
お金はなくてもいいがヒマがないと成功するのは難しいと「ユダヤの商法」には書かれています。
あなたはヒマよりも忙しいほうがいいんじゃないのか?と思いますよね。
それは違います。
ヒマでないと重要なチャンスに遭遇することはできません。
例えばゲーム実況で成功した人は才能があったかも知れません。
ですが、そもそもゲームをやる時間があったから成功できたわけです。
ゲームをやる時間もないくらい忙しく働いていればゲーム実況なんてできるわけがありません。
つまりお金がないからといってヒマな時間をなくしてしまってはいけません。
藤田田氏の面白いエピソードを紹介します。
藤田氏が日本でマクドナルドを4店舗開店し、次の店舗の準備に取り掛かっていた時にお金持ちのユダヤ人がお店にやってきてこう言ったそうです。
「藤田さん、今ヒマでしょ」
藤田氏は「何言っているんだ?ヒマじゃないよ」と少しイライラして言いました。
ですがそのユダヤ人は考え方を変えませんでした。
「いや、藤田さん、あなたはヒマだよ。ヒマじゃないとハンバーガーのお店を4店舗もキープして、さらに次のお店を出す準備なんてできないんだよ。あなたがそれだけやれるって事は結局ヒマだからだ。」
そしてそのユダヤ人はこう付け加えました。
「ヒマのない人間はお金儲けなんかできない。承認はお金を作ろうと思ったらまずヒマを作らなければダメなんです。」
「お金の前にヒマを作れ」ということです。
言い方を変えると会社で残業ばかりしてもダメだってことです。
ヒマだからこそチャンスに飛び乗れることを忘れないで下さい。
Step3 約束は何があっても守る
3つ目は「約束は何があっても守る」です。
ユダヤ人はただの口約束だったとしても約束を絶対に守ります。
ノリで「今度旅行に行きましょう。」とか言うことくらい誰でもあると思いませんか?
ノリだろうが何だろうが約束したら約束を果たすべきです。
ではなぜユダヤ人は何でそんなに約束を果たそうとするのでしょうか?
ユダヤ人にとって「約束を破るとは神をあざむく行為」だからです。
ユダヤ人が信奉するユダヤ教は「約束の宗教」と呼ばれています。
彼らのバイブルである旧約聖書では「人間が生きていられるのは神と存在の契約をしているからだ」と書かれてます。
要するに神様と約束しているから生きていられるということです。
だからユダヤ人は「人間との約束も神との約束と同じように破ってはいけない」と考えているわけです。
約束を絶対に守るのにそういう背景があったんですね。
だから約束にはとても慎重だし、そもそもできないことは約束はしません。
逆にもし相手が約束を破った場合は厳しく責任を追及してきます。
あなたはしっかりと口約束を守れていますか?
もし守れていないなら、今日からいいので、小さな口約束も必ず守るべきです。
小さな口約束でも相手は覚えているものです。
好きな異性に「今度一緒に遊園地に行きましょう。」と言われたら覚えていますよね。
それに信頼とは口にしたことを行動に移すことでしか築くことはできません。
口にした事は必ずやると決めておくと軽はずみな発言もできなくなるでしょう。
もちろん断る能力も大切になってきます。
「口約束ぐらいどうでもいいだろう?」
そういうふうに考えている人はこの先もずっと信頼されることはありません。
Step4 今日のケンカは明日に持ち越さない
次は「今日のケンカは明日に持ち越さない」です。
生きていればケンカすることは誰にでもあるはずです。
特にユダヤ人たちはけ契約内容にあいまいさを許しません。
時間にも厳しいです。
納得するまで細かく質問するので、口論になることも多いです。
ですが、ユダヤ人は翌日にはけろっとした態度でニコニコ笑いながら「おはよう!いい朝だね」と言ってやって来るそうです。
凄い切り替えですよね。
ケンカした翌日です。
ちょっとギクシャクしたり目をあわせられなかったりとかないのでしょうか?
一切ありません。
なぜそんなことができるのかというとユダヤ人は
「人間の細胞は毎日新しく生まれ変わっているので、昨日ケンカしたときのあなたと今朝のあなたは全く新しい細胞に入れ替わっている」と考えているからです。
満腹の時と空腹の時で考え方が違うように、昨日うまくいかなくてもそれは昨日の話であって、今日とは関係ないと考えているからです。
どれだけうまくいかなくても明日に持ち越さないように生きてみるといいでしょう。
Step5 自分の残りの寿命を計算せよ
次は「寿命を計算せよ」です。
あなたは自分の残りの寿命を計算したことはありますか?
ないですよね。
1円1秒にまで厳しいユダヤ人は自分の寿命を計算していることが多いのです。
そして自分だけではなく相手の寿命もちゃんと計算しています。
だから老人に向かって「あなたは60歳ですか。そうするとあなたはあと10年くらい生きられますね。」と平気で言ったりします。
失礼ですよね。
もちろん日本人に面と向かってこんなこと言ったら「失礼だ!」と言って怒り出す人もいるかも知れません。
ユダヤ人は「人間の命は永遠ではない」という事実を踏まえているだけです。
やってみると今何をすべきなのか明白になります。
だいたい人間は永遠に生きるつもりで生きていますよね。
例えばあなたが20歳とします。
健康平均寿命は約70歳ですからあと50年は健康的に生きられるでしょう。
月に直すとあと600ヶ月です。
なんだかあっという間という感じがしますよね。
何歳までにどうなっていたいかをきっちりと考えるべきでしょう。
ちなみにあなたの親が50歳だとしましょう。
あと健康的に生きられるのは20年くらいです。
一緒に食事をする時間はそう長くはないでしょう。
親孝行はしていますか?
しないとダメです。
Step6 食事の時に仕事の話をしない
次は「食事の時に仕事の話をしない」です。
前回も言いましたが、ユダヤ人は「美味しい食事をたっぷりと時間をかけて友人や家族と食べるために」お金を稼いでいます。
ユダヤ人にとって食事は至福の時です。
そのため食事中に戦争や宗教と仕事の話は絶対にしてはならないという暗黙のおきてがあります。
もしかするとあなたも家や友達、彼女との食事中に仕事の話をしてしまってはないでしょうか?
悩み事とかアドバイスが欲しくてたまにすることってないでしょうか。
それは良くありません。
食事中に仕事の話をすると相手を不愉快にさせる場合が多いのです。
だいたいあなたの仕事に興味があるわけではありません。
ブラック企業の過酷さや上司の理不尽さを聞きながら高級フレンチを食べたら料理がまずくなりますよね?
では何の話をすればいいのでしょうか?
食事中はただ楽しい話をすればいいのです。
ユダヤ人は知識が豊富だからその時々に応じた雑学をいっぱい話すそうです。
とにかく食事中に仕事の話はダメです。
Step7 60点取れば合格
次は「60点取れば合格」です。
ユダヤ人は何かを始める時、合格点は60点くらいで良いと考えています。
機械や契約内容に関しては100点を求める一方で
人間のミスに関しては「人間だから間違いを犯すことだってある」と柔軟に考えています。
60点とは意外に低いと思いませんか?
この60点という数字は78:22に同じく78をかけると6084になります。
その上の2ケタである「60」から取られています。
ですからだいたいのことは60%いけば御の字だと考えています。
これは完璧主義の話にも通じるでしょう。
100%を目指そうとすれば想像以上の時間や労力をかけることになりますし、途中で挫折したり、中止になることが多いのです。
それよりももし何かを目指すのであれば60%の達成率を目指してみるのがいいと書かれています。
人生の希望も同じです。
6割達成できればまあまあいいと考えてみる。
7割行けば上出来。
8割できれば感謝すべきです。
Step8 薄利多売はしない
最後は「薄利多売はしない」です。
薄利多売、つまり利益が小さくてもいいからたくさん売るべきという考え方はユダヤ人にはありません。
彼らは「たくさん売るならたくさん儲けるべきだ」と考えています。
実際にユダヤ人は絶対に値段を安くしたりなんかしません。
それは商品に自信があるからです。
逆に値段を安くするのは「商品に自信がないからだろ?」と決まってそう言います。
そもそも安くするくらいなら売らないというのがユダヤ人の考え方です。
日本で薄利多売といえば、激安スーパーや家電量販店、牛丼屋さんとかです。
吉野家、すき屋、松屋とかはほとんど同じ味だからあとは値段くらいしか差をつけるところがありません。
確かに3社とも安いし美味しいですよね。
私たち消費者にとっては安く食べられて良いことですが商売人としては薄利多売は避けるべきでしょう。
薄利多売はお互いの首を絞め合っているような商売だからです。
でもどうやってこの薄利多売を避けられるのでしょうか?
それは希少価値をつけることです。
ダイヤモンドや金は数に限りがあります。
値段を下げる必要がありません。
数の限られているロレックスの時計もそうです。
どうせ売るのなら薄利多売ではない商売をした方がいいでしょう。
まとめ
・時間を厳守する
・成功したければヒマを作れ
・約束は何があっても守る
・今日のケンカは明日に持ち越さない
・自分の残りの寿命を計算せよ
・食事の時に仕事の話をしない
・60点取れれば合格
・薄利多売はしない
これで「ユダヤの商法」の解説は終了です。
最後に藤田田氏はこの本に書いてあることを100%実行することができれば必ず稼ぐことができると言っています。
うまく行っていない場合は100%実行できていないというわけです。
凄い自信ですよね。
では、成功することをお祈りします。
今日はここまでです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
以上です。